投稿:2026年1月19日
2026年7月1日に経営事項審査(経審)の改正が予定されています。 今回は、その中でも点数維持・アップのために見逃せない「建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度(愛称:職人いきいき宣言)」について解説します。
「職人いきいき宣言」ってどんな制度?
この制度は、一言でいうと「現場で働く技能者の待遇を改善し、大切にすることを会社が公式に約束する」仕組みです。 深刻な若手不足の中、誰もが「ここで働きたい」と思える環境を作ることは業界全体の課題です。この宣言は、そうした前向きな取組を行う会社が正しく評価され、発注者や求職者から選ばれる「好循環」を作ることを目的としています。
この宣言と経審との関係
会社がこの宣言を行うと、経審の「W点(その他審査項目)」において、5点の加点が受けられるようになります(最終的な経審点=P点ではなく、W点の素点としての5点)。
今回の改正で別の項目(CCUSによる就業履歴蓄積措置実施)の点数配分が少し下がってしまうため、これまで通り、あるいはそれ以上の評価を得るためには、この新しい宣言を行うことが非常に重要になります。

宣言する内容は主に3つ
会社は自分の立場(元請、下請、発注者)に合わせて、以下の3つの項目について具体的な取組を宣言します。
1. 労務費の確保・賃金の支払い:適切な給料を支払うための見積もり作成など。
2. CCUS(建設キャリアアップシステム)の活用:職人さんの経験を記録するシステムの登録推進など。
3. 宣言企業との取引優先:自分たちと同じように「職人を大切にする」と宣言している会社を優先的に選ぶこと。
単に「頑張ります」というだけでなく、「いつから始めるか」「誰が責任者か」といった具体的な計画を立てることが求められます。
今すぐやるべき「5つのステップ」
加点を受けるためには「審査基準日が宣言日以降であり、宣言書と誓約書(自主宣言において設定した「取組開始日」以降において、宣言した取組を行う(行っている)旨の誓約)が提出されていること」が条件となる予定です。
タイミング:宣言日が審査基準日(決算日)以前であること
内容の整合性:取組開始日から、宣言した活動を行っていること
必要書類:宣言書 + 誓約書
取り組むべきステップは以下の通りです。
1. 立場の選択:元請として宣言するか、下請として宣言するかを選びます。
2. 取組の棚卸し:今やっていること、これから目標にすることを整理します。
3. 宣言文案の作成:テンプレートなどを参考に、自分たちの言葉で宣誓文を書きます。
4. 取組開始日の設定:決算日より前の日付で開始日を設定します。
5. 公表と誓約書の準備:ポータルサイトに登録し、公表された「宣言書」と、実行を誓う「誓約書」を経審時に提出します。
宣言の申請受付は、2025年12月12日から始まっています。
まずは、自社の現在の取組が宣言の条件に合っているか、確認することから始めてみましょう。もし「書き方が分からない」「点数がどう変わるか不安」という場合は、専門家に相談するのも一つの手です。










