【分析】令和3・4年度横浜市入札参加の格付点数・発注標準金額について

令和3年3月現在、令和3・4年度入札参加資格の認定が続々と下りており、格付点数・発注標準金額が公表され始めています。

ここでは横浜市の格付点数と発注標準金額をまとめています。

 

なぜ格付点数の分析が必要なのか

格付点数や発注標準金額そのものの内容は横浜市のホームページをご覧いただくのが早いです。しかし、ここで大切なのは、格付点数がどれくらい上下したのかを認識することです。

横浜市の場合、格付点数、つまり「何点から何点がAランクで、何点未満だとCランクなのか」という点数の基準は2年度ごとに変わります。そしてこの基準が発表されるのは入札参加資格申請が終わり、認定通知が出るとき(具体的には認定年度の少し前の2月末頃)です。

ということは、入札参加資格申請をする時点では格付点数は分かりませんし、その前の経審を申請した段階でももちろん分かりません。その中で格付点数の幅を予想しながら、出来るだけ余裕をもって狙った点数の経審結果が出るように、しばらく前から取り組んでいく必要があります。

したがって、今回令和3・4年度の格付点数を分析するのは、令和5・6年度の申請のためです。過去の上下幅を参考にしながら、経審や主観点の目標点数を定めていきましょう。

 

 

格付点数と発注標準金額(令和3・4年度横浜市)

 

令和1・2年度と比較した表です。

 

土木

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 1,025点以上

(1,010点以上)

1億2,000万円以上

(同じ)

B 830点以上1,025点未満

(820点以上1,010点未満)

2,500万円以上1億2,000万円未満

(同じ)

C 830点未満

(820点未満)

2,500万円未満

(同じ)

 

舗装

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 935点以上

(935点以上)

4,500万円以上

(同じ)

B 795点以上935点未満

(785点以上935点未満)

2,500万円以上4,500万円未満

(同じ)

C 795点未満

(785点未満)

2,500万円未満

(同じ)

 

造園

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 920点以上

(910点以上)

2,000万円以上

(同じ)

B 920点未満

(910点未満)

2,000万円未満

(同じ)

 

建築

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 1,000点以上

(970点以上)

1億2,000万円以上

(同じ)

B 800点以上1,000点未満

(775点以上970点未満)

2,500万円以上1億2,000万円未満

(同じ)

C 800点未満

(775点未満)

2,500万円未満

(同じ)

 

電気

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 930点以上

(910点以上)

2,500万円以上

(同じ)

B 930点未満

(910点未満)

2,500万円未満

(同じ)

 

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 845点以上

(840点以上)

2,500万円以上

(同じ)

B 845点未満

(840点未満)

2,500万円未満

(同じ)

 

上水道

等級 格付点数

(カッコ内は令和1・2年度)

発注標準金額

(カッコ内は令和1・2年度)

A 920点以上

(895点以上)

1億3,000万円以上

(同じ)

B 920点未満

(895点未満)

1億3,000万円未満

(同じ)

 

 

比較から分かること

以下のことが分かります。

  • 格付点数(ボーダー)はすべての工種でアップしていること
  • 最大幅は建築Aの30点(970点以上→1,000点以上にアップ)
  • 発注標準金額に上下は無し

以上から

  • 格付点数予想は更に余裕をもって30~40点の幅があると想定すること
  • 今後の経審改正も踏まえ、基本的に上がっていくことを前提でシミュレーションすること

が言えるのではないかと思います。

 

令和5・6年度に向けて

まず、お早めに対策を始めてください

令和5・6年度の入札参加資格申請で採用される経審の決算年度が既に開始している会社様もいらっしゃると思います。経審の対策は決算日までに行っているものだけが加点対象です。結果が出てからではどうにもできませんので、次の決算・経審に向けてできることを検討しましょう。

そして横浜市をはじめとし、発注団体において独自の主観点を設けています。実際にその団体での実績がなくても加点できる項目があるといった場合もありますので、何が主観点として評価されるか、その中でできることはないか、ご確認ください。

 

経審の改正に対応しましょう

令和2年度、3年度で以下の項目に変更があります。まだ令和3年3月半ば時点で詳細が出ていないものもありますので、最新情報をご確認ください。

  • 建設キャリアアップシステムでレベル3、レベル4の技能者に加点がつきます(令和2年4月よりスタート済)
  • 建設業経理士は講習を受けて登録をしなければ加点されなくなります
  • 建設キャリアアップシステムのレベル判定でレベル2以上の技能者の割合に応じて加点になります
  • CPD単位取得数に応じて加点になります
  • 監理技術者補佐者が技術職員名簿において加点対象になります

 

かなり様々な改正が進んでいます。加点に向かうものばかりですので、可能なものはすべて加点できるように取り組みましょう。

 

行政書士法人ブリジアスは、横浜市内の建設業者様・神奈川県内全域の建設業者様のサポートをさせていただいております。今回の格付にご不満がある方、次回に向けたご希望がある方はぜひご相談ください。経審の申請はもちろんのこと、点数アップの取り組みについて最大限ご提案いたします。

 

こちらの記事もご覧ください

>>【徹底解説】経審と入札参加資格・格付の関係をトコトン分かりやすく!

>>【徹底解説】横浜市の主観点の仕組みはこうなっている

>>建設キャリアアップシステムの登録も代行しています

 

 

 


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