【経審点アップ】建設業経理士がいると何点アップするのか?

「経審点を上げるぞ!」と目標を立てた時に、一番最初に見直したいのがW点です。

>>W点とは何?という大まかな解説をしている記事はこちら

この中の建設業経理士についてご説明します。

 

意外に加点幅が大きい!建設業経理士

そもそもW点の項目は一つひとつの加点幅が大きいので、取り組みに対して成果が出やすいところです。そのため、まず点数をあげようと思ったらW点から見直すのが大原則です。

特にW点は完成工事高(X)などの項目と違って、経審を受けているすべての業種の点数アップにつながります。

この中の項目の一つにあり【建設業の経理の状況】、ここの点数アップも全体に大きく影響する場合がありますので、必ず取り組みましょう。

 

最も該当が多いのが2級建設業経理士

どのように評価されるのかを見てみましょう。

まず経理系の資格です。

  • 2級建設業経理士(これが最も多いです)
  • 1級建設業経理士(たまにお見かけします)
  • 税理士(ほぼありません)
  • 公認会計士・会計士補(ほぼありません)

ほか、監査の受審状況です。

  • 会計監査人の設置
  • 会計参与の設置
  • 経理処理の適正を確認した旨の書類の提出

 

点数はどれくらい上がるのか

「建設業経理士がいると何点上がりますか?」というご質問をたくさんいただきますが、一概には言えません。完成工事高とのバランスによって決定します。

【公認会計士、会計士補、税理士、1級建設業経理士等の数×1+2級建設業経理士の数×0.4】で出た数字を下の表に当てはめてみます。

年間平均完成工事高 公認会計士、会計士補、税理士、建設業経理士等の数の数値
10億円以上40億円未満 2.4以上 1.6以上2.4未満 1.2以上1.6未満 0.8以上1.2未満 0.4以上0.8未満 0.4未満
1億円以上10億円未満 1.2以上 0.8以上1.2未満 0.4以上0.8未満
1億円未満 0.4以上
点数 10 8 6 4 2 0

※表はもっと完工高の大きなところまでありますが、40億未満を抜粋しています。

 

例えば、こんなケースで考えてみましょう。

  • 2級建設業経理士が1名
  • 完成工事高が5億円

 

【公認会計士、会計士補、税理士、1級建設業経理士等の数×1+2級建設業経理士の数×0.4=0.4】

上の表に当てはめると、点数は6となります。

この6点がそのまま経審点に上乗せになるのではなくて、更に計算式があります。

W点アップ分は[10×190/200]で出すことになっていますので、計算してみると6×10×190/200=57。これに最終P点にするための係数0.15をかけると、8.55点。

この点数が最終的な経審点に上乗せになります。

 

もう一つのケースで考えてみましょう。

  • 2級建設業経理士が2名
  • 完成工事高が10億円

この場合は、(途中の計算は飛ばしますが)最終の経審点アップ分が5.7点です。

 

1つ目のケースでは1名増えただけで8点アップ、2つ目のケースでは2名増えたのに5点アップ。このように、建設業経理士の数が多いからといってそのままプラスにはなりません。完成工事高が多くなればなるほど、1名あたりに対する加点幅が小さくなる、そんなイメージです。

 

 

常勤証明も必要

技術職員名簿に掲載する方と同じように、常勤していることの証明として社会保険標準報酬決定通知書などが必要になります。6ヶ月超の常勤確認は不要です。

ということは、5月決算の会社様で、ギリギリ5月31日に入社させた方でも加点対象になる!ということです。

 

資格取得支援も併せて整備したい

建設業経理士資格については、経審上メリットがあるということはもちろんのこと、独特な建設業会計に精通する方を社内に置くことができるという意味でも大きなプラスになります。

勉強は決して簡単なものではありませんが、資格取得を支援する制度を併せて整え、積極的に取ってもらうための働きかけをするべきです。

最も分かりやすい方法は資格手当です。また、「資格はどんどん取っていこう!」という社風や文化を作っていくことも大切です。

 

弊所スタッフによる合格体験記をご覧ください

弊所スタッフの笹森が、実質3ヶ月間の勉強で2級建設業経理士試験に合格しました。どうやって申し込んだのか、どのような教材を使ったのか、どれくらい勉強したかを赤裸々に体験記として書いていますので、ぜひ参考にしてください!

>>2級建設業経理士に3ヶ月で合格!笹森の合格体験記

 

 


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